家庭菜園の人気野菜、落花生はピーナッツと呼ばれていますが、木の実のナッツではなく、豆の一種です。花が終わると、花のつけ根から子房柄という細い枝が伸びて土の中に潜り、先端にさやができます。この様子から落花生という名がついたと言われています。生活習慣病予防に効果があります。
栽培カレンダー
※中間地での栽培
栽培データ
科名 :マメ科
原産地 :南アメリカ
食用部分:種子(子実)
連作障害:あり。2~3年あける。
土壌酸度:pH 6.0 ~ 6.5
発芽適温:20~30℃
生育温度:25~27℃
病害虫 :カメムシ・アブラムシ・そうか病
追肥のタイミング:種まきの3週間後と、以降月1回のペースで追肥する。元肥は少なめに。
栽培スペース
株間:30cm
条間:60cm
株のサイズ
高さ:20~30cm
横幅:40~50cm
栄養素
抗酸化作用のあるビタミンEや動脈硬化を防ぐオレイン酸が多く、生活習慣病の予防に効果があります。また脳の動きを活発にするレシチン、ビタミンB群、ミネラル類などを含みます。脂質も豊富ですが、その多くはリノール酸や、酸化しにくい悪玉コレステロール値だけを下げる効果があるオレイン酸です。たんぱく質や食物繊維も豊富です。ビタミンB群の一種、ナイアシンがアルコールの代謝を助けるので、酒のつまみにも最適です。
成長の様子
植え付けから2か月。トマトの下に植えて日陰
になってしまっているからか、成長が遅めです。
これが落花生の花です。
花が咲き終わると子房柄(シボウヘイ)とよばれる
細い枝が伸びてきて土の中に潜ります。
中央下の方にさやが見えると思います😊
土かけてあげました✨
収穫のころになるとこんなに大きくなります‼
土の中にさやが残ってないか、優しく掘って確認します。
食べ方
炒り落花生にするか、ゆでるのが簡単で美味しいです。
炒り落花生の場合は、風通しの良い日陰に根を上に向けて数日乾燥させます。さやの中の豆が乾いてカラカラと音がするようになったら、豆を取り出してフライパンでからいりします。
ゆで落花生にする場合は、掘りあげてすぐにさやを切り取り、水洗いします。海水ぐらいの塩水にさやごと入れて、50分ほどゆでます。そのままゆで汁ごと冷まします。
生や茹でた落花生より、炒ったものの方が成分が凝縮され、栄養価が高まります。食物繊維は倍増★
ポイント
マメ科の野菜なので、元肥の量を抑えることと、種まき後に鳥対策をすることです。栽培中、土を柔らかくするための中耕は開花の前までにすること。(子房柄が切れてしまう恐れがあるので)開花から70~100日後、葉の一部が変色してきたら収穫です。収穫が遅れると子房柄が切れて土中に残ってしまいます。